頂き少女のりりちゃんとは?また噂では「洗脳された」という悪徳ホスト店について
調べてみました。
頂き少女りりちゃんとは
頂き少女りりちゃん(頂き女子りりちゃん)は、SNSなどで男性に恋愛感情を抱かせ、総額1億5000万円以上を詐取したとして詐欺などの罪に問われた女性、渡辺真衣(わたなべ まい)受刑者の通称です。
頂き女子りりちゃん事件とは?
主なポイント
- 渡辺被告は「頂き女子りりちゃん」を名乗り、SNSやマッチングアプリで複数の男性と接触。
- 恋愛感情を利用して「借金の返済ができない」などと嘘をつき、金銭の支援を求めて現金をだまし取った。
- 被害者は少なくとも3人、被害総額は1億5500万円以上にのぼります。
- だまし取った金の多くはホストクラブへの支出に充てられていました。
- 渡辺被告は自身の詐欺手法を「マニュアル」としてSNSで販売し、同様の犯罪を助長した点も悪質とされました。
背景と動機
- 渡辺被告は家庭環境や自身の生い立ちに悩み、承認欲求や「存在意義」を満たすためにホストクラブ通いにのめり込んでいきました。
- 風俗勤務などで得た収入をホストに貢ぎ続け、やがて男性から金銭を引き出す「頂き女子」行為に至ったとされています。
- SNSで詐欺テクニックを公開・販売し、多くの女性からも注目を集めました。
裁判と判決
- 2025年4月、名古屋地裁は「ホストの売上に貢献するための身勝手な動機」としつつも、反省や謝罪の意思を考慮し、懲役9年・罰金800万円の判決を言い渡しました。
- 最高裁まで争われましたが、実刑判決が確定しています。
この事件は、SNS時代の新たな詐欺手口と、若者の孤独や依存、ホストクラブ文化の影響など、現代社会のさまざまな問題を浮き彫りにしました。
りりちゃん(渡辺真衣)が詐欺を働いた主な理由
「ホストクラブに通うための資金を得ること」でした。彼女は新宿歌舞伎町のホストクラブにのめり込み、その費用を捻出するため、風俗店で働き始め、やがて男性に恋愛感情を抱かせて金銭をだまし取るようになったとされています。
また、彼女自身がSNSなどで「私たちはお金を引くのではなく、頂いているんです」と発信し、「頂き女子」としての活動を正当化していました。詐取した金銭の多くはホストクラブへの支出や整形費用など、自身の欲望や承認欲求を満たすために使われていたとみられています。
さらに、りりちゃんは自分の詐欺手法を「マニュアル」として販売し、同様の行為を他の女性にも広めていました。このような活動の背景には、ホスト依存や現代のSNS社会における承認欲求の強さ、自己肯定感の低さなどが指摘されています。
りりちゃんと「悪徳ホスト店」の関係
**りりちゃん(渡辺真衣受刑者)**は、いわゆる「頂き女子」として知られ、マッチングアプリで知り合った男性から恋愛感情を利用して多額の金銭を詐取し、その資金の大半を新宿歌舞伎町のホストクラブに注ぎ込んでいました。
りりちゃん(「頂き女子りりちゃん」)が通っていた新宿歌舞伎町のホストクラブ
りりちゃん(「頂き女子りりちゃん」)が通っていた新宿歌舞伎町のホストクラブは、「L」という名前の有名ホストクラブです。この店に在籍していたホスト「狼谷歩(かみやあゆむ)」こと田中裕志容疑者や、店舗の責任者である「一翔」こと橋本一喜容疑者が、りりちゃんから詐欺で得た金をホストクラブの飲食代などとして受け取ったとして、組織犯罪処罰法違反の疑いで逮捕・起訴されています。
洗脳と依存の構図
- りりちゃんはホストクラブに通い詰め、特定のホストを「ナンバーワン」にすることに生きる意味や価値を見出していたと供述しています。
- 彼女が詐欺で得た金をホストに使い続けた背景には、ホストへの強い依存や執着があり、いわば「洗脳」や「共依存」とも言える状態に陥っていたと報道されています。
- 歌舞伎町のホストクラブには、りりちゃんのように「推し」や「担当」と呼ばれるホストにのめり込み、全財産をつぎ込む女性が少なくない実態が指摘されています。
ホストクラブ側の責任と判決
- りりちゃんが通っていた歌舞伎町のホストクラブの元責任者は、詐欺で得た金と知りながら飲食代として現金を受け取った罪で、執行猶予付きの有罪判決を受けています。
- 裁判では「犯罪収益を受け取ることを容認し、売上の一部を自らの報酬として得ていた」と指摘されています。
社会的背景
- りりちゃん自身は家庭や学校に居場所がなく、20歳で家を出てからホストクラブに依存するようになった経緯があり、ホストクラブの仕組みが「お金さえ払えば自分を大事にしてくれる」と感じさせる構造的な問題も指摘されています。
まとめ
りりちゃんが「洗脳された悪徳ホスト店」との関係で注目されているのは、ホストクラブ側が詐欺で得た金と知りながら受け取っていた事実と、りりちゃん自身がホストに依存し、自己の人生や価値観をホストのために捧げていたという依存・共依存の構図にあります。この事件は、個人の問題にとどまらず、ホストクラブ業界や社会的な背景にも根ざした深刻な問題として報じられています。
りりちゃんが詐欺で得た金の使い道
りりちゃん(渡邊真衣被告)が詐欺で得た総額約1億5,500万円の大半は、歌舞伎町のホストクラブで特定のホスト(田中裕志被告=源氏名「狼谷歩」)に貢ぐために使われていました。
- 彼女は毎月1,000万円を担当ホストに渡すことを自らに課し、ホストの売上や地位向上のためにほぼ全額をつぎ込んでいたと手記で明かしています。
- 詐取した金は生活費や自身のためではなく、ほぼすべてホストクラブでの飲食代やホストへのプレゼント、売上のための「シャンパンタワー」などに費やされていました。
- 田中被告(ホスト側)は、詐欺で得た金と知りながら現金約3,850万円を店で受け取った罪で起訴されています。
りりちゃん自身も「風俗店で稼いだ金のほぼ全てを田中被告に貢いでいた」と述べており、ホストに貢ぐことが生きる意味となっていたことが裁判や手記から明らかになっています。
りりちゃん(渡邊真衣被告)の判決内容
「頂き女子りりちゃん」こと渡邊真衣被告(26)は、マッチングアプリなどで知り合った男性3人から約1億5500万円をだまし取った詐欺などの罪に問われていました。
- 一審(名古屋地裁):懲役9年・罰金800万円。
- 二審(名古屋高裁):一審より半年短い懲役8年6か月・罰金800万円。被告が事実を認め、被害者に謝罪したことなどが考慮され減刑。
- 上告審(最高裁):被告側が上告しましたが、最高裁は2025年1月16日までにこれを退け、懲役8年6か月・罰金800万円の実刑判決が確定しました。
判決確定の経緯
- 渡邊被告は判決言い渡しの際、法廷で声を上げて泣き出す場面もありました。
- 控訴審では「事実を認め、被害者に謝罪し、ホストが一部弁済している」点が考慮されましたが、動機の身勝手さも指摘されました。
- 上告も行われましたが、最高裁で退けられたため、懲役8年6か月・罰金800万円が確定しました。
世間の反応
- 判決については「重すぎる」という同情の声や、「妥当」とする意見など賛否が分かれています。
まとめ
- 確定判決:懲役8年6か月・罰金800万円
- 罪状:詐欺など(男性3人から約1億5500万円をだまし取った)
- 判決は2025年1月16日までに最高裁で確定
